日常にも息づいている「呼吸」の大切さ

瞑想は、ふだん無意識に行われている呼吸を意識することから始まります。

お互いの調子がピッタリ一致することを「息が合う」と言ったり、

張り詰めた緊張感を「息が詰まる」と表現したり……

わたしたちは、何気ない日常会話の中で、呼吸に例えた言葉を使います。

これは、人々が昔から、直観的に呼吸の重要性に気付いていたことを示しています。

深い呼吸をすると、血圧が下がります。専門家によると、たった2、3分の深い呼吸でも、

血圧を低下させる効果があります。さらに、その状態は最大で30分保つことができます。

1960年代には、意図的に「息を吸い込んで止める」というトレーニングを行うことで、

標高が高く酸素量が少ない場所でも生活ができるようになるという研究結果が発表されました。

人間の体は、呼吸によって様々に変化するのです。

呼吸は、自律神経に影響を与えます。

自律神経とは、その名の通り、「勝手に動く神経」。

人間は自分の意志では自律神経をコントロールできません。

「血液を流す」「食べたものを消化する」といった行動は、自律神経の働きです。

しかし、呼吸を上手に活用すれば、自律神経をある程度、調整できます。

深い呼吸をすると、自律神経のうち、「副交感神経」が活発になり、

心身の緊張を緩めることができます。

深い呼吸によって心を鎮め、リラックス状態になることで、

より深い瞑想へと入っていくことができます。

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