うだる暑さが続くこの季節、冷房による体の不調を防ぐには、イルチブレインヨガの「みぞおち叩き」がおすすめです。胃腸を元気にして、脳活性へとつなげるエクササイズです。

夏の間に冷え性に悩む人が増えています。暑いのに体が冷えてしまう夏冷えです。主な原因が室内の冷房で、冷え性以外にさまざまな不調を伴うことから、「冷房病」と呼ばれています。

冷房病になると、冷えからくる頭痛や肩こりのほか、胃腸の調子も悪くなり、食欲減退、便秘、下痢を招くことが多いです。冷房病がひどくなると、いくら休んでもだるさや疲労感が解消されなくなります。

冷房病の原因は、夏の間の屋外と屋内の温度差により、自律神経系が乱れることです。私たちの体には、環境の変化に適応するための調整機能が備わっていますが、冷房により、温度差が激しくなりすぎて、この調整機能が乱れてしまうのです。

夏の間は暑さで体の冷えに気付かず、涼しくなったころに冷房病に気づくという人も少なくありません。

冷房病の予防におすすめなのが、イルチブレインヨガのみぞおち叩きです。みぞおちから腹部全体を叩くことで、内臓に刺激を与えるエクササイズです。胃腸の働きが活発になり、血液の循環がよくなり、肩の緊張がほぐれます。

胃腸の働きが良くなれば、脳にも十分な血液とエネルギーが行き届くようになるため、集中力や思考力がアップします。

<みぞおち叩き>
(1)背すじを伸ばして座ります。

(2)両手で握りこぶしを作って、交互にみぞおちを軽く刺激します。

(3)みぞおちをリズムよく叩いた後は、おへその周りや下腹までまんべんなく刺激します。

Point:みぞおちから腹部全体を強弱をつけて叩けば、腸の働きも促進されます。肩の緊張をほぐすのにも役立ちます。みぞおち叩きのあとに腸運動をすれば、腸がさらにほぐれて、やわらかくなります。

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