これまで人類は喜びに向かって突っ走ってきました。
しかし、その喜びは必然的に
勝つ者があれば負ける者があり
得る者があれば失う者があり
踏む者があれば踏まれる者があるという
熾烈な争いを通して生まれるものです。

その争いが人間性を破壊しました。
つまり、人類史は争いを原動力にした
人間性破壊の歴史だったとも言えます。

私は、あらゆる喜びの優位に
「完成の喜び」を置きます。

「完成」とは、内なる本性を探し出し
その本性の声に耳を傾けながら
その真実の声に完全に従う人生を生きるときに
至ることのできる最高に幸せな状態を指します。

完成は、悲喜こもごも至るということもなければ
勝ち負けのある競争を経る必要もありません。
私が完成するために
誰かの敗北や失敗、服従を必要としないだけでなく
私と他の誰かが共に完成することも可能です。

「地球経営を回復する」「人間性を回復する」とは
完成を追求する人生を生きるということと同じ意味です。

『地球経営、弘益に答えを見出す』より

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