
忙しく生きる私たちにとって、瞑想が難しい理由
仕事を終えて家に帰ると、
体よりも先に、心が疲れていることに気づきます。
特別につらい出来事があったわけでもないのに、
一日をすべて使い切ってしまったような感覚になります。
ベッドに横になっても、
頭の中はなかなか静かになりません。
今日言えなかった言葉や、
明日やらなければならないことが、
次から次へと浮かんできます。
瞑想が良いという話は、よく耳にします。
心を空っぽにして、呼吸に集中する。
そんな言葉も、すっかり聞き慣れました。
「何も考えないでいよう、呼吸だけに集中しよう」とするほど、
思考はますます増えていくものです。
そのため、
「瞑想は自分には向いていない」と
感じてしまうこともあるかもしれません。
瞑想は、うまくやろうとするほど苦しくなります
少し立ち止まって考えてみると、
私たちはいつも
「うまくやろう」としながら生きています。
仕事でも、人間関係でも、
失敗しないようにと、
知らず知らずのうちに
自分を追い込んでいます。
それは、瞑想の時間でも同じではないでしょうか。
雑念が浮かぶと、
うまくできていない気がして、
集中できない自分を責めてしまいます。
けれど、瞑想は
考えを無理にコントロールする時間ではなく、
今の自分を、そのまま見つめる時間なのだと思います。
不安があっても大丈夫です。
考えが多くても大丈夫です。
集中できなくても、問題ありません。
考えが浮かんだら、
「あ、また考えている〜」と
そっと気づいてあげるだけでいいのです。
自分に
「今は立ち止まってもいい」と
許可を出す時間。。。
そんなふうに、
立ち止まる練習を続けていると、
不安そのものは消えなくても、
不安に振り回されない時間が
少しずつ増えていきます。
瞑想は、
人生を劇的に変える特別な技術というより、
疲れた一日に、
少しの余白をつくる行為に
近いものかもしれません。
今日も精一杯がんばった自分に、
少しだけ余裕を与えられるなら、
それで十分なのではないでしょうか。
何も考えないようにと、
無理をする必要はありません。
今の、そのままの気持ちで、
少し休んでいても大丈夫です。

