私たちは秤に物をのせて重さをはかり
その物の価値を把握したりします。
正確にはかるためには
秤のゼロ点が合っていないといけません。

 

私たちの心の中にも各自の秤がひとつあります。
ところがこの秤は
何ものせていない状態でも
すでに重みのあることが多いです。
各自の観念や記憶
解消できていない感情や傷など。

最初は、ゼロ点が合っていたはずですが
いつからか自分がもっている重さのせいで
物や人、状況を
偏見なく明確に見ることができなくなります。
そのため誤解が生じたり、言い争ったりもします。

計算機を使うときに
ひとつの計算を終えて
他の計算をするにはゼロから始めるように
普段から意識的に
心のゼロ点を調節する努力が必要です。
ゼロ点調整がうまくできると
仕事も人間関係も自然にバランスが回復し
いい判断ができるようになります。

一指 李承憲(イ・スンホン)

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