自分をいじめる、痛めつける

トレーニングの中に、気血循環を促進させるため、自分の体全身を手で叩いたり、下腹をたたいたり、健康器具でお腹を押すこともあります。

すると、一部の方がその行為を、
自分をいじめたり、痛めつけるというイメージを持つ方がいらっしゃいます。

強度にもよりますが、これは、いじめたり痛めつけているのではありません。私たちの心身を健康に保つために大切なアプローチです。

例えば、
私は子供の頃から小鼓の打ち方をしていて、稽古の時は、先生のおじいさんが謡を歌いながら一緒に稽古してくれました。

ある時、そのおじいさんの体に病気が見つかり、手術することになりました。手術は無事に終わり、元気になって退院したおじいさんが私に話してくれました。

「あなたのおかげで体の異常に気づくことができた。ありがとう」

何かというと、
稽古の時、声を出す度に痛みを感じたことが理由で検査したとのこと。

「あなたが稽古に来なかったら私が声を出すこともなかった」と話しました。

声を出すと言う、自分の体へのアプローチがあったから、些細な体の変化に気づくことができました。

なので、普段から自分の体を叩いたり押したりするアプローチをすることで、自分の体の状態や異変を自覚することができます。

病院に行くと、お医者さんが触診してお腹や体を触ってくれたように、自分が自分を触診するように、自分に関心を持って行くことが、愛の表現かもしれません。

1日1回は、全ての手を止めて、自分の体に集中する時間を持ってあげると、体と心に力が湧いて来るものです。は

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